おっさんVtuber「舞元啓介」がスポーツ観戦入門にオススメだという話

読者の皆さんはバーチャルYouTuber(以下Vtuber)をご存知でしょうか?

にじさんじバーチャルライバーをご存知でしょうか?

本来であればこう書き始めるべきだと思うのですが、面倒なので割愛します。

知らなくても特に問題はありません。YouTubeで活動してる人の話だと思っておいてください。

 

 目次

舞元啓介とは何者か

 

まずタイトルにも出てきている舞元啓介とは何者なのか。

彼は「スポーツ好きな農家のおっさんVtuber」である。

www.youtube.com

プロフィールを見てみよう。

特に見なくても問題ないので、先が気になる人は次の見出しまで飛ばしてもらっても構わない。

 

32歳の独身農家。若白髪に悩む日本人でスポーツ観戦を何よりも愛している。

近所の子供達から白髪のおっさんとしていじられており、正直やめてほしいと思っているが、近所の皆様の目線が怖く強く言えない小市民。

引用元

https://nijisanji.ichikara.co.jp/member/Keisuke-Maimoto/

 

 

なるほど。ただのおっさんである。

AIや宇宙人からドラゴンまで。魑魅魍魎溢れるVtuber業界において異彩を放つただのスポーツ好きの農家のおっさんである。

 

そのため「二次元のアニメな存在はノーセンキュー」といった方にもオススメできるVtuberだと言えるかもしれない。

 

舞元啓介は何故スポーツ観戦初心者にオススメなのか

 

では、なぜ舞元啓介がスポーツ観戦入門にオススメだと言えるのか。

それは彼の実況が「スポーツ観戦のプラスな面白さ」だけを凝縮して伝えてくれるためだ。

 

以下、私の体験を通してこのことについて語ってみる。

 

個人的に、スポーツ観戦は試合に入り込み熱狂するほど楽しいものだと考えている。

その結果、どうしても選手に対して口が悪くなってしまうことが多くなってしまう。

私はそれが嫌いでスポーツ観戦を避けていた節があるが、そんな私がスポーツを見ようかな、と感じる機会があった。

それは社会に出たことだ。スポーツの話が多少なりともわかった方が楽なことが多い。

 

じゃあスポーツを見よう。そう思ってテレビをつけて気が付いた。

ルールがなにもわからない。見所がわからない。選手がわからない。

じゃあ友人と見よう。しかし困った。

周囲のスポーツを見る友人は選手をディスるタイプばかりだ。今日もTwitterで贔屓球団の選手に吠えていた。

正直一緒にスポーツ観戦したくはない。怖いし。

 

途方に暮れていた私が見つけたのがVtuberの舞元啓介だ。

デビュー当時の彼はスポーツ実況特化で活動していた。

贔屓チームすら公開しない、そして暴言を吐かない徹底してフェアな実況スタイル。

配信画面には常に「選手、チーム、スポンサーへの誹謗中傷は禁止」という注意が表示されていた。

(現在では贔屓球団等は公開している。)

 

彼は初心者向けに解説を挟みながら実況し、常に全力で一喜一憂しながら様々なスポーツの観戦を楽しんでいた。

なのに罵倒をしない。家族を含め、周囲のスポーツ好きはみな口が悪かった私にはその姿が新鮮に映った。

自分が楽しむだけでなく、視聴者にもここがすごい、ここが熱いとほどほどに教えてくれる。

彼の実況には、見てる人も一緒に楽しくさせるパワーと配慮がある。

 

私のように、軽く話せる程度にスポーツを知りたいと思う人もいると思う。

中々見る機会はないが興味がある、どうやって覚えればいいかわからないという人もいると思う。

そんな人は一度舞元啓介のスポーツ実況配信を見てみて欲しい。

スポーツ観戦の最初の一歩として、彼の配信はとても親切で優しい。

 

ラグビー南アフリカ戦も実況する予定らしいです。

興味を持った人は是非。以下のリンクから登録できます。

www.youtube.com

 

おまけ

 

なぜ今この記事を書いたのか、という話です。

それは本日のラグビー日本代表実況が最高に熱く楽しかったから。

試合終了後、舞元は泣いていました。私も泣きました。

ラグビーは未経験者でも楽しめるようにテレビ局も様々な工夫をこらしており、観戦する分には特に問題はありません。ありがとうテレビ局……。

 

しかし一つ足りないものがありました。

それは人です。ルールのわからないスポーツを、一人で見るほどつまらないものはない。マジで寂しくなった。

そこに舞元の実況がスーッと効く。全力で楽しむ彼の声と見るのがとても楽しい。

 

もし同じような悩みを持つ方がいたら、きっとラグビーで世間が盛り上がる今見たいだろうな、と思って書きました。

YuNiの楽曲「花は幻」12の残り香を忘れたくない

youtu.be

 

フル視聴後追記
公開するにあたり、概要についてざっと解説しようと思ったのですが、
雑頭には無理だったので公開後に投稿されたYuNiちゃんスタッフの投稿を貼っておきます。

 

この一連の流れを体験した衝撃をそのまま時系列順に書き殴ったテキストです。
誤字脱字の訂正以外推敲をしていないので読みにくいですし解説はありません。
ご了承ください。
追記以上

 


 3/10 21:00
 バーチャルシンガーYuNiがYoutubeに一本の動画を公開しました。

 

 「花は幻-01-」

 

 作詞作曲をla la larksが担当したYuNiちゃんの新曲です。
 school food punishmentにドハマリしていた世代だったので、ドドストライクな曲調に聴き入っていたら途中で動画が終わりました。
 動画の長さは一分。「ショートバージョンかな?」と最初に聞いたときには思いました。しかし動画の最後には「21:05 next time」の文字。

 


首をひねりながらこの01をリピートしていたら突然動画が見れなくなりました。

なにか不備でもあったのだろうか。そう思いながらYuNiちゃんのTwitterを確認すると以下のようなツイートが。

 

 

 


 「next time」「消えた動画」「現実の時間は巻き戻らない」そして「自分の中でしか残らない時間」
そこまで確認したときYuNiちゃんのチャンネルから通知が。

 

 「花は幻-02-」

 

 これを聴く前に私はまず「一曲を複数に分けてカウントしながら投稿するのかな」と考えました。


 通知を開き曲が始まり、私は思い違いをしていたことに気づきます。続くのではなく、最初からまた同じ「花は幻」が始まったのです。しかしイラストが違う。
 また一分で終わり、最後には「next time 21:10」

 

 02をリピートしながら考えます。考えていたのはこの演出の意味です。

 

 03の通知がきます。今度は通常公開ではなくプレミア公開。2分間のカウントダウンを聴きながら待ち、03が始まり、終わり、予告を見て、リピートしながら待って、聴いてる動画が消えて、ここから仕様上通知が来なくなるのでチャンネルに張り付いて……。

 

 これを06まで繰り返し気付きます。

 「あれ、これ全部アレンジ違う?」


 しかし過去の花は幻と聴き比べることはできません。
 なぜならすべて消えているから。

 

 花は幻の概要欄に書いてあるのは「この体験は、花が散るように、消えていく。(うろ覚え、花が枯れるようにのパターンもあった気がする)」という一文。

 

 ここでやっとこの演出の意味に気付きます。散った花が戻らないように、過ぎた時間には戻れません。そして体験の記憶は少しずつ消えていきます。
そのことに気づいたときにはもう遅いんです。私は立ち尽くすしかありません。ここまでのアレンジはどんなアレンジだったか、必死に思い出そうとしても少しずつ記憶が薄れていきます。

 

 曲を聴き、合間に挟まるカウントダウンを聴きます。その間にどんどん耳の記憶が混ざって忘れていきます。

 

 それから私は食い入るようにMVを見つめ、曲を聴き、歌詞を聞きました。すると花は幻の違いがまだあることに気付きます。


 まず歌詞が違う。そんなんすぐ気付けよって話なんですが私は気付きませんでした。言い訳ですがYuNiちゃんの声が大好きでひたすら声を頭に染み込ませてから歌詞をじっくり聴いて楽しむ、という聴き方を透明声彩、Winter berryと続けてました。言い訳です。

 

 この歌詞、偶数と奇数で違います。そこで偶数と奇数で違うと考えてMVを見ると、目の開き方も偶数と奇数で違います。


 これらの私が「気づいたと思った違い」は、確かめることはできません。多分、二度と公開されることはないんだろうな、と思います。散った花をもとに戻すことはできません。

 

 それでも、この一連の「花は幻」を見たことがいつかは消えていく体験でも、枯れた花が咲いていた頃の残り香くらい、体験の感想くらいは残しておきたいな、と思って書いています。このブログは押し花のようなものでしょうか。

 

 消えると知らなければ私は散漫とこの曲を楽しんだと思います。花に例えれば花瓶に挿した花を眺めて楽しむようなものですから、その楽しみ方は一般的なものでしょう。


 それでもこの動画を二度と見ることができないと気づいてしまったのですから、日々咲いて枯れて散っていく花の、毎日の変化を、葉脈の一本一本まで記憶に残しておきたいと考えました。
 同じ花を二度と見ることはできない。知っていても意識はしないその事実を、この「花は幻」に認識させられた。そうして私はこの動画群を全力で記憶しようとしました。

 

 花は幻の見せてくれた、YouTubeという場所ならではの新鮮な体験を、きっと少しずつ忘れるけれど、それでも大切に覚えておきたいと思います。

 

 12が終わりMVの投稿が23時(一時間後)だったので暴れだしそうなのを抑えるためにここまでひたすら書き殴りました。


 MVの公開が始まるのでここから先の文章は本編を見たあとの文章になります。

 

 フル、最高でした。それでも、01から12とは同じだけど違うもので、二度と見ることはできないんです。