YuNiの楽曲「花は幻」12の残り香を忘れたくない

youtu.be

 

フル視聴後追記
公開するにあたり、概要についてざっと解説しようと思ったのですが、
雑頭には無理だったので公開後に投稿されたYuNiちゃんスタッフの投稿を貼っておきます。

 

この一連の流れを体験した衝撃をそのまま時系列順に書き殴ったテキストです。
誤字脱字の訂正以外推敲をしていないので読みにくいですし解説はありません。
ご了承ください。
追記以上

 


 3/10 21:00
 バーチャルシンガーYuNiがYoutubeに一本の動画を公開しました。

 

 「花は幻-01-」

 

 作詞作曲をla la larksが担当したYuNiちゃんの新曲です。
 school food punishmentにドハマリしていた世代だったので、ドドストライクな曲調に聴き入っていたら途中で動画が終わりました。
 動画の長さは一分。「ショートバージョンかな?」と最初に聞いたときには思いました。しかし動画の最後には「21:05 next time」の文字。

 


首をひねりながらこの01をリピートしていたら突然動画が見れなくなりました。

なにか不備でもあったのだろうか。そう思いながらYuNiちゃんのTwitterを確認すると以下のようなツイートが。

 

 

 


 「next time」「消えた動画」「現実の時間は巻き戻らない」そして「自分の中でしか残らない時間」
そこまで確認したときYuNiちゃんのチャンネルから通知が。

 

 「花は幻-02-」

 

 これを聴く前に私はまず「一曲を複数に分けてカウントしながら投稿するのかな」と考えました。


 通知を開き曲が始まり、私は思い違いをしていたことに気づきます。続くのではなく、最初からまた同じ「花は幻」が始まったのです。しかしイラストが違う。
 また一分で終わり、最後には「next time 21:10」

 

 02をリピートしながら考えます。考えていたのはこの演出の意味です。

 

 03の通知がきます。今度は通常公開ではなくプレミア公開。2分間のカウントダウンを聴きながら待ち、03が始まり、終わり、予告を見て、リピートしながら待って、聴いてる動画が消えて、ここから仕様上通知が来なくなるのでチャンネルに張り付いて……。

 

 これを06まで繰り返し気付きます。

 「あれ、これ全部アレンジ違う?」


 しかし過去の花は幻と聴き比べることはできません。
 なぜならすべて消えているから。

 

 花は幻の概要欄に書いてあるのは「この体験は、花が散るように、消えていく。(うろ覚え、花が枯れるようにのパターンもあった気がする)」という一文。

 

 ここでやっとこの演出の意味に気付きます。散った花が戻らないように、過ぎた時間には戻れません。そして体験の記憶は少しずつ消えていきます。
そのことに気づいたときにはもう遅いんです。私は立ち尽くすしかありません。ここまでのアレンジはどんなアレンジだったか、必死に思い出そうとしても少しずつ記憶が薄れていきます。

 

 曲を聴き、合間に挟まるカウントダウンを聴きます。その間にどんどん耳の記憶が混ざって忘れていきます。

 

 それから私は食い入るようにMVを見つめ、曲を聴き、歌詞を聞きました。すると花は幻の違いがまだあることに気付きます。


 まず歌詞が違う。そんなんすぐ気付けよって話なんですが私は気付きませんでした。言い訳ですがYuNiちゃんの声が大好きでひたすら声を頭に染み込ませてから歌詞をじっくり聴いて楽しむ、という聴き方を透明声彩、Winter berryと続けてました。言い訳です。

 

 この歌詞、偶数と奇数で違います。そこで偶数と奇数で違うと考えてMVを見ると、目の開き方も偶数と奇数で違います。


 これらの私が「気づいたと思った違い」は、確かめることはできません。多分、二度と公開されることはないんだろうな、と思います。散った花をもとに戻すことはできません。

 

 それでも、この一連の「花は幻」を見たことがいつかは消えていく体験でも、枯れた花が咲いていた頃の残り香くらい、体験の感想くらいは残しておきたいな、と思って書いています。このブログは押し花のようなものでしょうか。

 

 消えると知らなければ私は散漫とこの曲を楽しんだと思います。花に例えれば花瓶に挿した花を眺めて楽しむようなものですから、その楽しみ方は一般的なものでしょう。


 それでもこの動画を二度と見ることができないと気づいてしまったのですから、日々咲いて枯れて散っていく花の、毎日の変化を、葉脈の一本一本まで記憶に残しておきたいと考えました。
 同じ花を二度と見ることはできない。知っていても意識はしないその事実を、この「花は幻」に認識させられた。そうして私はこの動画群を全力で記憶しようとしました。

 

 花は幻の見せてくれた、YouTubeという場所ならではの新鮮な体験を、きっと少しずつ忘れるけれど、それでも大切に覚えておきたいと思います。

 

 12が終わりMVの投稿が23時(一時間後)だったので暴れだしそうなのを抑えるためにここまでひたすら書き殴りました。


 MVの公開が始まるのでここから先の文章は本編を見たあとの文章になります。

 

 フル、最高でした。それでも、01から12とは同じだけど違うもので、二度と見ることはできないんです。